料理手帖

福井さん(椎茸農家/林業)

プロフィール

福井 智士(ふくい さとし) 
1972年兵庫県生まれ。2006年に海士町へ移住。

お仕事の内容を教えてください。

メインでしているのが伐採とか草刈りとか林業やね。
それプラス副業的に、原木椎茸栽培であったり、サツマイモ栽培とか畑とかをしています。

原木椎茸栽培を始めたきっかけは

子供たちに見せてやろうと思って始めました。

都会から移住してきて、きのこは本当は木から生えてくるというのを見たことがなかったから、それを見せてあげようと思って。最初は5本の木で始めて、今で栽培は20年目やね。

栽培を続けていくなかで、全国の椎茸のことを色々と勉強したね。

色んな椎茸を作るにはどうしたらいいんかなとか。その中で色んな人と出会って、色んな知り合いも増えて、販路とかも増えて。

実際にずっとやっていたら分かってくることがあって。
椎茸とかでもその年の気候によっても変わってくるんやけど、沢山とれるようにはなってきたね。

他の野菜を作っているのも同じような理由で育てています。
子供たちに、野菜が実際に育っていくところを見せてやろうと思って始めたのがきっかけですね。

お仕事のやりがいは? 

リアルになんでも体験することや。

木でも自分でなんでも伐採するし。伐採した木を運び出すときもめっちゃ重いし。

畑も、土づくりから、なにからなにまで自分でやるからな。

そういうリアルに触れる、ってことやな。何に対しても。

いつまで続けるかは体力との相談で。じじいになってきたら、こんな重い木は担げへんしな。

伐採とかするのも危険やしな。今までのところは大きな事故とかはないけど、もし何か間違いがあれば死んでしまうような危険と隣り合わせやし。

年齢とともに反射神経とか体力とかも落ちていくから、できたら少しずつ農業の方にシフトしていきたいなと思っている。体力が続く限りは続けていきたいなとは思っているけど。農業をしているのは、ちょっとでも自給自足をしたいのもあるね。自分らで育てた野菜を自分らで食べて、子供たちに収穫させてやったりとか。

島での暮らしについてアドバイス

都会やったらコンビニもあるし、便利なものが沢山あるけど、こっちはないからな。

便利さがないから、今日ご飯作るのがめんどくさいから、どっかで買ってこようかなというのができないし、そういう不便さに我慢できるかなというのと。

気分転換もそうで、映画見に行ったりするところもないし、服を買いに行ったりするところもないやんか。そういう中で、自分がどれだけ楽しめるかやし、田舎には田舎の楽しみ方があって、家庭菜園をやったりとか、山菜を採ってみたりとかさ。魚釣りもそうやし。田舎ならではの楽しみ方を見つけられるかどうかやな。

島食の寺子屋生徒に学んだり感じてほしいこと

リアルさやな、やっぱり。

snsとか本とかで見知ったことではなくて、ここやとリアルに体験できるからな。

木を持つのでも重い、しんどいっていうのをリアルに体験してほしい。

そうすると、なんで原木椎茸栽培の農家さんが減っていくのかとか、菌床栽培との味の違いとか、そういうのが分かるからな。

あとは、そういうのを自分がしたいのかどうかっていうのを、ちゃんと持っとかなあかんわな。

やってくれるから体験するとか、行かされるから行くとかじゃなくて、チャンスがあったら自分からも声掛けして体験していくとかしないとチャンスは減っていくし。

自分から質問をしたり、話しかけていったりとかしないと、学校の中だけの世界で終わってしまうし。逆に自分から話しかけていけば、学校以上のものが得られるし、自分次第な部分もあるね。

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