島食の寺子屋 生徒たちの日記
2024年度 1年間コース入塾生 校舎前にて 2024年度「 …
料理人になる為には、調理師専門学校に通ったり、
料理店で修行するなど、様々な方法があります。
島食の寺子屋では、
「和食の入り口に正しく立つ」人を育てます。
その土地、その季節に、自然から頂戴したもので料理をする。
当たり前のようで世の中からなくなりつつある、
和食本来の心や技術を島での暮らしを通じて学びます。
一人前になるまで10年はかかる和食の世界。
その内の1年を島食の寺子屋で過ごすことで、
料理人としての”原点”を身に付けることができます。
校舎から徒歩5分のところに定置網漁港があり、毎日のように水揚げされたその場で魚を仕入れることができます。その他にも、釣り・刺し網漁なども盛んです。
道から少し山に入ると、自らの手で山菜を採ることができます。ふき、せり、わらび、タラの芽、ぜんまい、山椒など。
有機無農薬、自然栽培、減農薬栽培などの数ヶ所の畑を回り、生産者のお話を伺いながら、季節の野菜を収穫します。農法を含めて食材を知り、料理へ活かします。
海・山・里へと料理人が出向き、
自然から頂いたもので「その日を形にする」という島食の寺子屋の一日を、
特別講師として栗栖正博氏と京都料理芽生会の左聡一郎氏、田中良典氏をお招きして、
体験して頂いた際に島食の寺子屋への応援メッセージを頂戴しました。
まるで近くの市場に行くような感覚で生産現場へ行き、新鮮な食材を直接分けていただける。これは非常に恵まれた環境です。季節や天候によって獲れる野菜も魚も異なるので、1年間の研修期間中にその時々の素材の特徴をしっかりと捉え、活かし方を学ぶことが、次へのステップに繋がります。
これだけ多くの生産現場を巡ったのは初めてです。海・山・畑の幸に恵まれた環境は素晴らしく、僕も若いときにこの選択肢があれば「迷わず飛び込んだ」と、とても羨ましく思います。町にいてはとうてい得られない事が、海士町にはたくさんあります。再び寺子屋で料理を作る機会をいただけたら嬉しいです。
訪ねた生産者さんは皆、熱い思いを持って従事されていて、私としてはその「思い」をしっかり受け止めたいと感じました。研修生には常に目標を高く持ち、島ならではの貴重な体験を活かして欲しいです。特に今は和食が世界的に注目されています。和食の担い手として世界を目指して頑張るよう期待します。
「島食の寺子屋」は、一般社団法人海士町観光協会が運営しています。